心理学講座では人間の思考、認知、および行動を統御している心理的プロセスを解き明かす研究を行っている。本講座で扱っている研究トピックスは多様で研究対象の範囲は広い。すなわち個人から社会、乳幼児から高齢者、認知から行動、そして基礎から応用にいたるまで多岐にわたっている。これらの各領域における基本的で重要な研究トピックスあるいは今日の社会的動向や要請を反映させた研究トピックスについて、すぐれて理論的であると同時に、緻密な実証的研究を推し進め、これまでに数多くの研究成果を公刊し、蓄積してきた。それらは国内外の研究者から高い関心と評価を受けている。
教員一覧
氏名 | 代表的研究テーマ |
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中村 知靖 | 心理データ解析学、心理測定学 質問紙法による心理テストに関する統計的な方法の開発や学力や性格に関わる心理テストの開発を主な研究テーマとしています。 ・項目反応理論を利用した心理テストの開発(言語能力,乳幼児コミュニケーション能力,表情認知能力など) ・コンピュータを利用した適応型テストの開発 ・潜在変数モデルにおけるパラメータ推定法 |
山口 裕幸 | 集団力学および対人行動学 主に以下のようなテーマで研究を進めています。 ・優れたチームワークを育成・強化する組織マネジメント方略の研究 ・組織や社会に安全と安心を確保し促進する方策に関する社会心理学的研究 ・チームによる独創的な問題解決を実現するためのマネジメント研究 ・異文化における組織の効果的人的資源管理に関する研究 |
橋彌 和秀 | 発達心理学・比較心理学 現在の研究関心領域は以下のようなものです。 ・乳児における情動認知の発達過程 ・ヒト以外の生物(チンパンジーなど)における情動理解の比較研究 ・乳児における社会的認知に関する実験的研究と種間比較 ・非言語的音声コミュニケーションの比較行動学的研究 ・ヒトの発達の進化的・文化的基盤 |
光藤 宏行 | 知覚心理学、視覚科学 ・奥行き知覚と3次元眼球運動の関係解明のための心理物理学的検討 ・両眼視・運動視・パタン認識に関する視覚情報処理モデルの構築 ・断片的な2次元像から奥行き面を知覚的に復元する機構の解明 |
實藤 和佳子 | 発達心理学、発達臨床心理学 以下のテーマを中心に、研究をすすめています。 ・乳幼児が示す自己や他者の心の理解とその発達過程 ・社会的認知の発達を支える要因 ・自閉症におけるコミュニケーション発達、発達支援 |
池田 浩 | 社会心理学および組織心理学 主な研究テーマは下記の通りです。 ・メンバーを下から支えるサーバント(奉仕型)リーダーシップに関する研究 ・組織におけるワーク・モチベーションの測定とその促進要因に関する研究 ・組織におけるフォロワーシップに関する研究 |
山本 健太郎 | 実験心理学、時間心理学 人の主観的な認識や判断の基盤となる心の働きに関心を持っています。現在の主な研究テーマは以下の通りです。 ・時間の長さの感覚、過去の出来事の時間的印象 ・視覚的な動きの知覚や錯覚に関する研究 ・異種感覚情報間における相互作用と時間的統合 |
伊藤 崇達 | 教育心理学、教授・学習心理学 主に以下のテーマで研究を進めています。 ・多様な教育文脈における学習者および教育者の心理学的プロセス ・自己調整学習やピア・ラーニングを通じたパフォーマンスの向上プロセス ・人間の成長と生涯学習を視野に入れた学習方略と動機づけ、学習支援 |