共生社会学講座では、社会学および人類学の手法を用いて、日本および異文化世界のさまざまな社会事象を分析し、人間と社会についての透徹した理解をめざしている。研究方法としては、社会調査(量的分析と質的分析の両者を含む)、フィールドワークといった実証的方法を武器にして、社会的世界を、科学的言明として捉えることを最大の目標としている。より具体的には、私たちの生活の舞台である家庭、学校、地域社会に生じているさまざまな課題と向き合いながら、多様な人間がそれぞれの個性や差異を活かしながら生きていく共生型社会の実現に向けて、新しい社会モデルを提示することを、実践的な目標にしている。
教員一覧
氏名 | 代表的研究テーマ |
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高野 和良 | 地域福祉社会学 ・地域高齢化に関する社会学的研究 ・過疎、農山村に関する社会学的研究 |
飯嶋 秀治 | ・世界社会内におけるアランタ研究。 ・共生社会システム論の構築。 ・危機介入の実践研究。 これまで、日本やインドネシア、オーストラリアの都市民、(元)農耕民、(元)狩猟採集民を研究してゆく中で、そこから世界社会内に埋め込まれた彼我の存在の仕方が見えてきました。こうして、見え方が異なってくると、彼らの危機への介入も、「ボランタリー」とは呼べなくなってきました。彼我の関係をひっくるめてこの「在り方」を再考する術語が必要となり、この作業を「共生社会システム論」という枠組みの中で行いたいと考えています。知って、考えて、動き出すために。 |
山下 亜希子 | 家族社会学・福祉社会学・地域社会学 ・障害児・病児の家族支援に関する社会学的研究 ・地域社会における育児支援についての社会学的研究 ・地域社会における高齢者福祉についての社会学的研究 |
高橋 沙奈美 | 宗教社会学/宗教人類学 ・ロシア、ウクライナを中心とした東方正教会を軸に、20世紀の宗教弾圧・社会主義の経験についての記憶、ディアスポラ、公共圏と宗教、政教分離、教会外交と地域紛争などの諸問題を調査・分析している |
井上 智史 | 福祉社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究 ・セクシュアリティをめぐる排除/包摂に関する社会学的研究 ・性的マイノリティをめぐる社会運動に関する社会学的研究 |