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～このプロジェクトは平成27年3月31日に終了しました～

空間に対して感じる印象や価値はどのようにして決まるのだろうか、あるいは、感情や評価によって変化する空間のあり方は、どのような知覚・認知基盤に基づいているのだろうか。空間を軸とした双方向的な実証研究を行い、他領域での先行知見も含め、知覚・認知・感性・感情などを総合的に捉える心的プロセスについて考察する。

　この研究は私たちの知覚・感性評価・価値判断を包括的に捉えるものとなる一方、空間の「質」すなわち空間の捉え方を定量的に知るものともなり、応用的な面においても貢献するものと思われる。この目的のために、以下の５つの実験を平行して行う。

１）現実空間における行動と知覚：空間知覚における評価判断の影響
２）現実空間における価値と認知：空間価値に対する身体性からの検討
３）空間密集度と快不快：
　　　　　　　　　　不快な空間配置における物理特性・心理特性からの検討
４）絵画空間の美的評価：
　　　　　　　　　　絵画の美しさに関する物理特性・心理特性からの検討
５）写真空間の知覚と認知：ミニチュア効果に及ぼす多様な影響因の検討

連絡先ビルダークリニック

E-mail:miura@lit.kyushu-u.ac.jp