平成25年度 九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト

空間の知覚と評価ー感性を切り口とした知覚の基礎研究

平成25年度九州大学教育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト
「空間の知覚と評価ー感性を切り口とした知覚の基礎研究」のWebサイトです。


〜このプロジェクトは平成26年3月31日に終了しました〜

知覚はその成立において印象や評価を伴う知覚はまた、生理学的基盤の上に、文化・社会的影響のもとで生起する。そうした「包括的(総合的)な知覚」は、個人差や文化差も伴う。しかし、従来の知覚研究では、細分化された領域に限って、文化・社会的要因を排除し、印象や評価を統制して、単純化した刺激を用い、厳密な実験を通して、普遍的なメカニズムを追求してきた。しかし、包括的な知覚という観点に立てば、印象や評価あるいは普遍性と個人差を含んだアイステーシス(Aisthesis)として捉えるべきだろう。


本研究では、実証科学の立場に立って、「空間」をテーマに、多面的、多層的な研究を展開し、知覚と感性を総合的に考察する知覚の学の構築をめざす

具体的には、ミニチュア効果の規定因(実風景の写真がミニチュアを写したように見える現象)、空間配置のよさ及び不快感、空間位置に付随する価値観と判断、建築評価における文化比較と専門知識の影響の4つの実証研究を行う。
これらの研究を通し、「空間」の印象や評価に関わる物理的・心理的特性を明らかにする一方、そうした印象・評価の基盤となる知覚・認知特性あるいは知覚・認知メカニズムに関して考察する。

連絡先ビルダークリニック

E-mail:miura@lit.kyushu-u.ac.jp