総合臨床心理センターの役割と目的
九州大学総合臨床心理センターは、正式名称を「九州大学大学院人間環境学府附属総合臨床心理センター」といいます。
私たちがいま生活しているこの社会は、年々複雑になり多様になり、また変化のスピードもどんどん速くなっていっています。そんな社会の中で「こころの問題」もまたより複雑に、そして多様になっていっています。九州大学総合臨床心理センターは、そのようなこころの問題で困ったり悩んだり苦しんだりして何らかの形で助けを必要としている方々とともに、その問題に向き合い、ほどき、それを解いていく手がかりを見つけるための場として、臨床心理相談活動を行っています。
私たちの直面しているこころの問題は、どれ一つとっても簡単に解決できるものはありません。それぞれの方のそれぞれの問題にはそれぞれの特徴と個性があり、多くの場合、時間をかけて粘り強く取り組んでいく必要があります。私たちはそのような問題に対して、相談に当たる大学院生、指導する教員ともに、臨床心理相談の専門家として確かな援助ができるように日々研鑽を積んでいます。
また、当センターは財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認める第1種指定大学院・専門職大学院の臨床心理実習施設であり、国家資格である公認心理師資格養成のための実習施設です。これからの時代を担う新たな心理臨床家の養成・指導・臨床実践の場として臨床活動を行うことを目的として設置されています。
